コラム

【北千住の矯正歯科】矯正治療の痛みはなぜ起こる?メカニズムをご説明します

こんにちは。
北千住駅前の歯科・歯医者【北千住駅前cocoデンタルクリニック】です。

 

矯正治療において、治療中、特に装置の調整を行ったあとにしばらくの間歯に疼痛が生じることがあります。
これは、矯正治療を行っている患者さまに比較的多く発生する痛みですが、決して悪いことではありません。

 

今回は、矯正治療で歯を移動させているときになぜ痛みが生じるのか、そのメカニズムをご説明します。

 

 

矯正治療中の痛みは歯が移動している証拠!

矯正治療を開始して移動したい方向に向かって歯に圧力をかけると、進行方向側の歯ぐきや歯槽骨といった歯周組織が圧迫され、その結果、炎症性の疼痛が発生するのです。

 

歯の移動のメカニズムは、以下のとおりです。

1.矯正装置によって進行方向に向かって歯に圧力をかける
2.進行方向側の歯を支える歯周組織が圧迫される
3.進行方向の歯槽骨(歯を支える骨)が破骨細胞によって破壊される(骨吸収)
4.移動を後押しする形で引っ張られた側には骨芽細胞が歯槽骨を形成する

 

歯と歯槽骨の間には歯根膜というクッションの役割をする薄い膜があり、血管や繊維でつながっています。
装置によって圧力をかけると、進行方向側では歯根膜から伸びる血管や繊維が圧迫され、反対に引っ張られた側では血管や繊維が引き延ばされるのです。
このときに痛みを誘発する物質が作られることで、疼痛が発生します。

 

疼痛は、装置を装着してからすぐには発生せず、2時間程度経過したあとに起きやすいとされています。

参照:J-STAGE|日本歯科心身医学会雑誌|歯の移動時の疼痛に対するバイトウエハースの臨床効果について p84 考察 2.矯正治療に伴う疼痛について >

 

 

痛みを我慢できないときは歯医者に相談しましょう

歯の痛みは時間の経過とともに少しずつ治まっていきますが、我慢ができない、なかなか治まらないといったときは歯医者に相談しましょう。

 

痛みをはじめとしたストレスを感じると、副腎皮質ホルモンの分泌量が増えて、破骨細胞の出現が抑制されやすくなります。
なるべくストレスのない生活を送ることは、スムーズな矯正治療にとって大切です。

 

矯正治療では、歯の移動が原因ではなく、装置がお口の中の粘膜に当たることで痛みや口内炎を生じる場合もあります。
ワックスや軟膏での対処が可能ですので、ご相談ください。

 

 

カウンセリングで治療前に不安を解消します

矯正治療を希望されていても、治療中に痛みを感じることが不安でなかなか踏み切れないという方もいるでしょう。
北千住駅東口から徒歩1分の【北千住駅前cocoデンタルクリニック】では、矯正治療を開始する前にカウンセリングを行っています。

 

治療に対する不安や悩みを解決してから治療に取り組みますので、気になることがある方はお気軽にご相談ください。

 

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